以前の記事で、ティグラウンドのルールや落とし穴についてはお話してきましたが、そもそもティグラウンドでのマナーって知ってますか?
ホールのスタート場所であるがゆえに、ここでの立ち居振る舞いって案外重要なんです。
たとえば、こんなケース。「前のホールはあまりスコアが良くなかったけど、次のコースは自分と相性の良いコースだから、ここは頑張りどころだ!」と気合いをいれて臨んだところ、周りの人のお喋りの声が大きくて集中できない!なんてなると、紳士淑女のスポーツであるゴルフのマナーとしては最悪ですよね。
こういった、当たり前といえば当たり前の気遣いや心配り、できてますか? プレーを見守る側、する側、それぞれの立場から、最低限これだけは知っておきましょう!というマナーを今回はご紹介したいと思います。立ち居振る舞いもスマートな“デキるゴルフ女子”目指しませんか☆
他の人が打つときは静かに見守る
これは、ティグラウンドに限ったことではないのですが、プレーヤーがボールにアドレス(=構え)し、ストロークをする間は、他の人はけっして動いたり音を立てたり、話などをしてはいけません。
そもそも、ゴルフはメンタルのスポーツです。
プロのトーナメントをテレビで見ていると、競技者が背後にいるギャラリーの話し声やカメラのシャッター音などを気にして、何度もセットアップをやり直しているのを見かけたことってありません?それくらい集中力を要するのがティショットなのです!
もちろん、自分の組だけでなく、他の組の人が打っている場合も同じですよ~。
打つ人以外はティグラウンドに入らない
ティグラウンドには、打つ人だけが上がり、他の人は外で待っているようにします。
自分の打順でもないのにティグラウンドに上がると、とっっても危険だし、打つ人にも迷惑です。
だって視界の端にチラチラ人が映り込んできたら、相当イヤじゃありません?わたしだったら集中できなくてミスショット!…の図が浮かびます。汗
お互いのためにも、むやみやたらとティグラウンドには近づかないようにしましょうね。
ティ区域周辺での素振りはご法度!
ティショットをする人が、自分のスイングのイメージの確認をするために素振りをするのはOKです。
しかし、それ以外の人がティグラウンドの周辺で素振りをするのはNG!
色んな方がプレーしているゴルフ場。だれが側を通るかわかりません。事故が起こってから後悔するのでは遅すぎるので、手遅れになる前にそういった危険は回避しておきましょう♪
前の組に打ち込まない
コースでは、前の組との間を通常6分間くらいの間をあけて、次々スタートさせています。ところが、トリッキーなコースでは、途中で詰まってくることがよくあります。
こういう場合は、キャディさんが「どうぞ」というまで決して打ってはいけません!ゴルフ場によっては、信号機のようにランプが青(緑)になったらスタートOKの合図というところもありますよ。
ゴルフ規則にも、前方の組がボールの届く範囲外に進むまではプレーをしてはならない、という規定がありますが、これはエチケットというより、事故防止のための禁止事項とでもいうようなものです。
ゴルフボール自体は小さなものですが、その割には重さがあって、相当なスピードで飛んでいきます。
もしこれが人に当たるようなことがあれば、最悪の場合、死に至ることも!?…こ、コワイ。。ということで、間違っても前の組には打ち込んではダメですよ。
打ち込みそうなときは「フォアー!!」
万が一、打ち込みそうになったときは、大声で「フォアー」と叫びます。
これは、“ボールがそっちへ行ったので、注意してください”という意味の言葉です。
「フォアー」の声をかければ、いちおう相手が注意してくれるはずなので、その分危険が減るという訳なのです。
プレーは迅速に
プレーヤーの中には、アドレスしたと思ったら、そのままボールを見つめて動かない人がいます。よく「居眠りしてる」なんて皮肉られたりしますが、ゴルフに限らずプレーの遅い人は嫌われちゃいます。
コースにもよりますが、通常ストロークプレーの4人組で1ラウンド(18ホール)にかかるプレー時間は、4時間から最大限5時間。それ以上かかるとスロープレーといわれています。
競技会では、スロープレーヤーは2打罰が付加され、累犯(反復の反則)の場合は、競技失格という重い罰が科せられます。
以上のことからもお分かりの通り、スロープレーはマナー違反というだけでなく、ルール違反なのです!
まとめ
話が盛り上がってたりすると、ついつい大声になってしまって周りのことを忘れがちになっちゃうって、“女子アルアル”ですよね。でも、今まさにボールを打とうとしている人には大迷惑!
じつは私、過去に一度やらかしてしまった事があるので、みなさんには同じ経験してもらいたくなくて…。
あと、「フォアー」って叫ぶことって女性は少ないと思います。なぜなら、女性は飛距離が比較的短めの方が多いので、前の組まで届くことって少ないんです。もちろん、女性でもぐんぐんボールが飛ぶ方もいるので、「私、飛ぶ方だな」と思う方はご注意を。
そして、キャディーさんが付いてくれる場合は、キャディーさんが「フォアー」と叫んでくれるので、大声を出すのが恥ずかしい方はお任せできちゃいますよ☆