第100回という記念すべき2018年の全米プロ選手権。
松山英樹選手は、メジャー初日自己ベストの「68」!
4打差の16位スタートという幕開けで、2日目以降の展開が気になるところですが、、
男子だけでなく、女子にもメジャーがあることをご存じですか?
最近はめきめきと実力を上げるとともに、オシャレな着こなしとアイドルのような可愛さを持ち合わせた選手も多いことから、存在感を増している女子ゴルフですが、まだまだ男子に比べてメジャーの注目度が低いように感じられます。
そもそも、女子メジャー選手権の名前をそらで全て挙げられる方って少ないのでは…。
そこで今回は、国内外の女子トーナメントをご紹介したいと思います。
メジャーのについてそこまで詳しい人が多くないだけに、ちょっと知っているだけで通っぽさは満点。鼻高々にもなれるので、ぜひ押さえておいてくださいね。
日本の女子プロゴルフ4大メジャー大会とは

出典元:GDO
現在開催されている日本の女子プロゴルフのメジャー大会は、以下の4つがあります。
- ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ
- 日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯
- 日本女子オープンゴルフ選手権競技
- LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ
じつは当初から4大メジャーだった訳ではなく、2008年度から「旧サロンパスワールドレディスゴルフトーナメント」がメジャーに格上げされ、メジャー4大大会になりました。
国内女子ツアーにおける「メジャー・トーナメント」は日本女子プロゴルフ協会(LPGA)主催という意味合いとして、しばしば「公式戦」と表現されることもあります。
また、メジャー大会の優勝者には翌年から3年間のシード権が与えられます。
ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ(ワールドレディス)

出典元:ALBA
毎年5月の第1週目~2週目に開催され、日本と世界のトップの女子プロが競い合うトーナメント。
1973年に日本テレビが開局20周年記念として提唱して始まりました。
2008年までは「東京よみうりカントリークラブ」で開催されていましたが、2009年からは「茨城ゴルフ倶楽部・西コース」に舞台を移しています。
国内メジャー大会では、毎年11月末に行われている「LPGAツアーチャンピオンシップ・リコーカップ」とともに、会場固定大会となっています。
この大会は、2008年から日本女子プロゴルフ協会(LPGA)のツアー競技で最高位にあたる「メジャー大会(公式戦)」に昇格しました。
2018年現在、賞金総額1億2,000万円、優勝賞金2,400万円。
優勝者にはティファニー製の優勝杯と共に、もちろんスポンサーである久光製薬から商品1年分が贈呈されます。
(そんなにいただいて、使い切れるのか不明ですが。苦笑)
他にもメルセデス・ベンツ日本からは、C 180 Laureus Editionが贈られるなど副賞も豪華です。
会場の久光製薬ブースでは新商品のサンプリングなどが行われているので、ゴルフ観戦しながらサンプルGETできてしまうのも楽しみの1つですよね。
日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯(日本女子プロ)

出典元:日本女子プロゴルフ協会
1968年から続く伝統あるトーナメント。
日本女子プロゴルフ協会(LPGA)主催、コニカミノルタの特別協賛で開催されているので、優勝者には、コニカミノルタの業務用複写機が副賞として贈られます。
とはいえ、”複写機”。それも”業務用”をもらってその後一体どうしているんだろう…といつも不思議です。
トーナメントは、毎年開催する都道府県・ゴルフ場を変更して行う「サーキット形式」を採用。
9月の初旬~中旬に開催されています。
2018年現在、賞金総額2億円、優勝賞金3,600万円。
日本の女子ゴルフトーナメントとしては、最高額の大会です。
会場ではチャリティイベントとして、希望選手と一緒に写真撮影ができる“コニカミノルタチャリティフォトサービス”や、大会オリジナルグッズを賞品とした“コニカミノルタチャリティダ-ツゲーム”なども行われています。
大会中におこなわれているイベントなどの詳細は、HPで確認してみてくださいね。
日本女子オープンゴルフ選手権競技(日本女子OP)

出典元:GDO
日本ゴルフ協会主催の競技で、毎年10月に行われているトーナメント。
1968年に「TBS女子オープン」として開催したのがスタートです。
大会は毎年開催する都道府県を変えて、4日間72ホールのストローク・プレーで行われます。
日本のトッププロとトップアマチュアが出場しており、日本女子ゴルフ選手権コニカミノルタ杯と並ぶビックイベントとなっています。
年によっては出場者のレベルが、海外メジャー大会とほぼ同様のレベルになることもあります。
実際、2012年の大会はこの年の海外メジャー大会の優勝者が全員出場するなど、大会史上最高レベルの大会になりました。
2005年度の第38回は、宮里藍選手が大会最年少の“20歳3ヶ月”で初優勝!
最終日はなんと2万人あまりのギャラリーが観戦に訪れ、日本女子ゴルフ史上最多観客動員数になりました。
さすが藍ちゃん!といった大人気っぷりを伺わせます。
2018年現在、賞金総額1億4,000万円、優勝賞金2,800万円。
女子ツアーでは破格のビックマネーな大会でもあります。
LPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ(ツアー選手権)

出典元:GDO
1979年に明治乳業 (現在:明治)の協賛で、当時同社が発売していた”レディーボーデン”のタイトルを冠して「JLPGAレディーボーデンカップ」としてスタートしたのが始まりです。
宮城県で毎年11月の最終週に開催され、男子の日本シリーズに相当する大会です。開催コースは毎年「宮崎カントリークラブ」で行われる会場固定大会です。
参加資格は、その年の女子プロゴルフツアーの優勝者と、賞金ランキング25位以内の選手のみなので、女子プロゴルファー実力日本1決定戦とされています。
女子プロゴルフツアーの1年を締めくくる大会でもあり、優勝者は女子プロゴルフ大会3年間のシード権や、翌年の全英女子オープンの出場権が与えられます。
全英ということは、開催地はイギリスです。つまり、優勝すると世界への切符が手に入るということですね。
2018年現在、賞金総額1億円、優勝賞金2,500万円。
会場では、宮城県で評判の絶品グルメや豪華賞品が当たる抽選会、シュミレーションパターゴルフなどが楽しめます。
また、大好評のLPGAプロによる無料のゴルフレッスン会もあります。
5大メジャー大会とは
5大メジャー大会とは、LPGA(全米女子プロゴルフ協会)におけるメジャー選手権のことです。
現在開催されている世界女子ゴルフのメジャー大会は、以下の5つがあります。
- ANAインスピレーション
- 全米女子オープン
- 全米女子プロゴルフ選手権(KPMG女子PGA選手権)
- 全英女子オープン
- エビアン選手権
それでは早速、5つの女子メジャー選手権について見ていきましょう。
ANAインスピレーション

出典元:afpbb news
全米女子ゴルフのメジャー選手権のひとつ。
1972年、アメリカの歌手であるダイナ・ショアの企画により、歯磨きメーカーであるコルゲート社とのタイアップによるトーナメント「コルゲート・ダイナ・ショア・ウィナーズ・サークル」として発足したのが始まりです。
毎年3月下旬にアメリカのカリフォルニア州で行われ、そのシーズンのメジャー初戦として熱戦を繰り広げているのがこの大会。
第1回から「ミッションヒルズ・カントリークラブ」を会場としています。
クラフト・ナビスコ選手権という名前に聞き覚えのある方も、中にはいらっしゃるのではないでしょうか。
2002年~2014年までクラフトとナビスコがタイトルスポンサーでしたが、2015年から日本の航空会社の「ANA」がタイトルスポンサーになりました。
2018年現在、賞金総額280万ドル、優勝賞金42万ドル。
優勝者には、チャンピオンローブとダイナ・ショア・トロフィーが手渡されます。
そしてじつは、2015年以降の優勝者に着用されているチャンピオンローブは、愛媛県が誇る「今治タオル」を使用しているのです。
意外なところで、Made in Japanを発見できて嬉しいですね。
後年には女子プロゴルフの発展にも貢献し、1994年に世界ゴルフ殿堂入りをされています。
全米女子オープン

出典元:GDO
全米女子ゴルフのメジャー選手権のひとつ。
1946年に第1回大会が開催されて以来、現存する最古の全米女子メジャーです。
全米ゴルフ協会が、毎年6月第1日曜日を最終日に設定しており、毎年開催する地区が変わります。
また、こちらの大会は男子の全米オープンに相当します。
とはいえ、男子の全米オープンとは違い、世界的なメジャー選手権ということではなく、ヨーロッパや日本では独自のメジャー選手権が存在しています。
2018年現在、賞金総額500万ドル、優勝賞金90万ドル。
総額はゆうに5億円を超え、賞金のスケールもやはりビッグなアメリカ。その大きさに唖然としつつも、アメリカンドリームも感じますね。
全米女子プロゴルフ選手権(KPMG女子PGA選手権)

出典元:Paron
全米女子ゴルフのメジャー選手権のひとつ。
1955年に創設された選手権で、現存する全米女子メジャーでは、全米女子オープンに次ぐ歴史を誇る大会です。
現在は、全米プロゴルフ協会(PGA of America)と全米女子プロゴルフ協会との共催。
2014年までは、全米女子プロゴルフ協会の単独の主催で「LPGA Championship」として開催されていました。
「女子PGA選手権」とも呼ばれ、2015年からKPMGがスポンサーとなり「KPMG女子PGA選手権」と呼ばれることもあります。
毎年6月に開催する地区を変えて開催されており、男子の全米プロゴルフ選手権に相当します。
2018年現在、賞金総額365万ドル、優勝賞金54.75万ドル。
2015年は韓国の朴仁妃(パク・インビ)選手が、アニカ・ソレンスタム以来、史上2人目となるメジャー大会3連覇を成し遂げました。本当に凄いッ!!
ちなみに、そのときの日本勢は、横峯さくら選手の通算6アンダー13位が最高位でした。
全英女子オープン

出典元:Paron
男子の全英オープンに相当する大会で、毎年8月に開催されています。
2007年に情報機器メーカーであるリコーが冠スポンサーになることが発表され、選手権名も「全英リコー女子オープン」に改称されました。
リコー、ANAと知っている日本の有名企業がメジャー大会の冠スポンサーになっていると、その名前だけでも親しみが湧きますよね。
また2012年はロンドンオリンピックが開催されたため、例年8月開催のところ、時期をずらして9月13日~16日に行われました。
2018年現在、賞金総額325万ドル、優勝賞金50.4821万ドル。
2015年は日本ツアー賞金ランキング上位5人に与えられた出場権により、成田美寿々、笠りつ子、渡邉彩香、吉田弓美子、大山志保選手の5名が出場。
この他にも、米LPGAツアーで戦っている、宮里藍、宮里美香、横峯さくら、野村敏京選手の4名も出場しました。
エビアン選手権

出典元:GDO
ミネラルウォーターでお馴染みのエビアンですね。
毎年9月、フランスのエビアンにある「エビアンリゾート・ゴルフクラブ」で開催される大会です。
実はこちらのエビアン選手権、2013年から第5のメジャー大会の仲間入りとなりました。
そもそもは、「エビアン・マスターズ」として1994年に創設されたのが始まりです。
全英女子オープンの直前に開催されるため、イギリスに近い場所での開催ということもあり、全英女子オープンの前哨戦としての意味合いが強っかたりもします。
エビアンは、温暖で安定した気候であり、コースとなるゴルフ場の難易度もそれほど高くないため、毎年のように優勝争いは「ビッグスコア」と呼ばれる、2桁のアンダーパーでの決着となります。
2017年現在、賞金総額365万ドル、優勝賞金54.75万ドル。
出場資格は欧州女子ゴルフツアー(LET)と全米女子プロゴルフ協会(LPGA)の2団体共催ということもあり、他の大会に比べて厳しめです。
しかし、2006年までは「予選落ち」が存在せず、成績にかかわらず出場者全員が最終日までラウンドできてしまうという大会でもありました。
まとめ

出典元:GDO
ここまでつらつらと国内外のメジャーについて書いてきましたが、
国内メジャー大会と、その他の国内トーナメントの違いって?と思った方のために、違いを簡単に説明すると…
まず、メジャーとは、日本女子プロゴルフ協会が「主催」しているものを指しますが、一般のトーナメントは、日本女子プロゴルフ協会が「公認」する形で開催されています。
トーナメントの主催は、みなさんご存じの放送会社やメインスポンサーとなります。
また、賞金総額にも違いが表れていて、メジャー大会はすべて1億円オーバーの賞金総額なのです。普通のトーナメントが7~8,000万円台なのと比べると、高額なのが分かります。
その他にも出場資格などの違いがありますが、ここでは書ききれないので今回はこの辺りにしておきますね。
世界の舞台で活躍する選手がどんどん増えてきて、目が離せない女子ゴルフ。
男子に負けないぐらい女子メジャーも応援して、ぐんぐん盛り上げていきましょう!
・・・とはいえ、男子メジャーも気になるアナタに。
国内外の男子メジャー大会の情報はコチラ↓
