夏だ!花火だ!と来れば、浴衣の出番ですよね!
最近の浴衣は本当に種類が豊富で、古典柄やモダンなデザイン、素材や色、帯との色合わせなどなど、選ぶだけでもテンションが上がります。
そんな夏になると無性に着たくなる浴衣ですが、着付けってどうしてますか?
たしかに、お金を払って着付けをしてもらうというのもアリですが、せっかくなら自分で着れた方がカッコイイですよね。おまけに、自分で着付けができると周りから一目置かれる存在になれるので、マネーも節約できて一挙両得です!
そこで、ひとりで簡単に着付けができる方法をご紹介します。夏の夜、大輪の花火のごとく華々しく着付けデビューを果たしましょう!
浴衣を着る前に準備しておきたいこと

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慌てて着るのは着崩れや冷や汗のもと。浴衣を着る当日に初めて着付けをするのはオススメできません。前もって練習をしておけば、落ち着いて着付けができますよ。時間は、1時間くらいゆとりを持っておくとベター。もちろん、慣れれば30分もあれば浴衣を着ることができます!
自分で髪をアレンジする人は、浴衣を着る前にしておきましょう。浴衣を着てからだと着崩れしやすい上に、浴衣が汚れる可能性も。
また、前日は浴衣をハンガーにかけて、しわになっている箇所がないか確認しておきましょう。しわがあったらアイロンを。着付けに必要なアイテムのチェックと、全身が写る鏡があれば準備しておくとGOODです。
浴衣を着るのに必要な8つのもの

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4~8が基本的な浴衣を着るときの5点セットです。
1.浴衣
2.帯
3.下駄
4.浴衣スリップ:吸水性の良いものを選びましょう。最近はユニクロなどの機能性スリップで代用する人もいます。
5.前板:帯締めの仕上げに使います。
6.伊達(だて)締め:帯を締める前に使います。
7.コーリングベルト:襟元をきれいに見せてくれる効果があります。
8.腰紐:おはしょりに使います。
9.籠バッグ:巾着でも構いません。浴衣に似合うものを選びましょう。
浴衣の着方

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1.浴衣を着る前にヘアメイクを済ませておき、浴衣スリップを着ます。
必要であれば、ウエストにタオルなどを巻きつけ、補正をしておきます。
2.浴衣を羽織ります。
浴衣に袖を通し、背中の縫い目がちょうど背中の中心を通るようにします。

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3.えり先をそろえます。
えり先から約20㎝上の部分を持ち、軽く持ち上げます。そのときのすその高さは、くるぶしまでです。
4.下前を入れ、上前を重ねます。
いったん腕を戻して、今度は右手(下前)の位置を決め、先ほどの上前お位置になるように、もう一度左手を持っていきます。下前より3~4㎝高くなるようにすると、粋で綺麗です。

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5.腰紐をしっかり結びます。
上半身はだぶついていても大丈夫です。下半身がきれいになるように注意して、ゆかたを固定しましょう。
6.おはしょりを整えます。
身八つ口(わきの下にある小さな穴)から手を入れ、手を開いてシワをとります。前だけでなく横から後ろへも手を回してシワをとってください。

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7.コーリングベルトを使って衿の乱れを防ぎます。
身八つ口から コーリングベルトを入れて衿の端を留めます。背中から前に回して、もう片方の衿を留めて固定します。
8.衣紋(えもん)の位置、抜き加減を決めます。
衣紋を取ってつめてください。背中を軽く下に引っ張ります。そのとき、こぶし1つ分が目安です。
ちなみに、衣紋とは、着物のえりを胸で合わせたところ。「衣紋を抜く」とは、着物の後ろ衿を引き下げて、首筋を現す着方のことをいいます。女性の色気を醸し出す効果もありますよ。

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9.伊達締めを上から巻きます。
伊達締めを巻いたら、ひと段落。次はこの状態から帯を結んでいきます。
<ムービーで見る浴衣の着方>
帯の結び方(文庫結び)

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1.手の長さを決めたら、胴にふた巻きします。
手(最初に手に取る帯の部分)の長さを約50㎝ほどとって2つ折りにして、輪(帯のわっかになっている方)を下にして前に合わせ、ピンチなどで衿元に留めておきます。
胴に巻く前に、図のようにたたんでから胴にふた巻きします。巻き終わりに1度キュッと胴回りを締めるように引いておくと、帯がゆるみにくくなります。
2.帯をひと結びします。
帯をひと結びする前に、たれ(帯結びを作る部分)を斜めに折り上げると、結び目がかさばりにくくなります。
巻き終わりのたれを斜め内側に折り上げ、手(最初に約50㎝ほどとっておいた部分)を上にかぶせて下からくぐらせ、ひと結びします。手が上にくるよう、結び目をクロスしてしっかりねじ上げます。

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3.羽根をつくります。
たれを肩幅より長めに約45㎝ほどとります。逆に、短い羽根(約30㎝)にするとまた違った印象になります。短いと子どもっぽく、長すぎるとだらんとしてしまいます。
4.びょうぶだたみをします。
たれの結び元まで、びょうぶだたみをします。裏表が違うデザインの帯の場合は、巻きだたみをします。

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5.山ひだをつくります。
帯幅の中央に山をつくり、両サイドから折り上げて山ひだをつくります。
6.羽根に手をふた巻きし、手先を帯に差し込みます。
羽根の中央を結び目に合わせ、手を上からかぶせてふた巻きし、キュッと引きます。手を胴に巻いた帯の内側に差し入れ、下から先ほどの手を引き出して、余りは内側に折って胴の中にしまいます。

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7.羽根を整えます。
左右の羽根をそれぞれ 折り下げ、羽根の形を整えます。このとき、山ひだも一緒に整え、全体のバランスを調整します。
8.帯を後ろへ回します。
帯を持ち、右から後ろへ回します。逆方向に回すと、えり合わせがくずれてしまうので要注意です。

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9.前板を入れます。
前板を入れることによって、帯周りがスッキリします。また、帯が崩れにくくなる効果もあります。
10.文庫結びのできあがり!
ひだは丸みを帯びた形に整えるときれいですよ。
<ムービーで見る帯の結び方>
まとめ

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いかがでしたか?自分で着るのはちょっと大変そうだなぁと感じる方もいるかもしれませんが、やってみると案外簡単にできちゃうものですよ。だってそもそも浴衣は、お風呂上りに着る簡易な着物なんですから。
せっかくなら、夏だからこそ楽しめる浴衣をさらりと着こなして、見返り美人を気取ってみるのもオススメです。帯の結び方も、代表的な文庫結び以外にも沢山あるので、好みの結び方にチャレンジして、自分らしさを演出してみるのも素敵です。
花火大会や納涼船、屋形船や観光地などで浴衣を着て、いつもと違う自分になってみるのもワクワクして楽しいですよね!もしかしたら、恋人に惚れ直されちゃうかも!?な期待を胸に、素敵な夏を過ごしてくださいね。