ゴルフにかかせないアイテムといえば、ボール。ゴルフショップで売り場を覗いてみると、ズラっとさまざまなメーカーの色とりどりのボールが並んでいますよね。
そろそろボールも買い足さないと…と思ってボールの箱を手に取ってみると、「ディスタンス系」「スピン系」「デュアル系」…ハテナ?って経験がある人もいるのでは?一体なにがどう違うのか分からないと、自分に合ったボールが選べませんよね。
そこで、ボールの種類と構造、さらに初心者にオススメのボールもご紹介します。これで、なんとなく良さそうだから買うという状態から脱却して、自分のプレースタイルに合ったボールを選べますね!
ゴルフボールの規格とは
ゴルフボールの大きさは、ルールによって「直径42.67㎜(1.680インチ)以上、重量45.93g(1.620オンス)以下でなければならない」と決められています。詳細は上記の表のように厳密な規定が設けられていますが、国内で販売されているボールなら、どれを選んでもルールにひっかかることはまずないですよ!
これまでゴルフボールは、3タイプに分類されていました。中心部のコア(芯)に糸ゴムを巻きつけ、その上にカバーを掛けた「糸巻きボール」と、合成ゴムと強化カバーの2つの部分からなる「ツーピースボール」、そして単一の合成ゴムを固めて作られた「ワンピースボール」の3タイプです。しかし、最近の技術の発達によって、糸巻きボールやワンピースボールはほとんど姿を消してしまい、シェアのほとんどはツーピースボールが占めるように!(練習場では現在でもワンピースボールが主流)
ただし、ツーピースボールといっても2重カバーや3重カバー、合成ゴム素材など構造はさまざま。こうなっては、もはや種類別の分類は難しく、機能ごとの違いで選ぶしかないのが現状です。
ディンプルの役割とは

出典元:golf-boul
直径約4㎝のゴルフボールの表面には、ディンプル(英語で「えくぼ」という意味)と呼ばれるたくさんの窪みがつけられています。このディンプルには、空気抵抗を減らすと同時に、揚力(ボールを上げる力)をアップさせる働きが!
ディンプルのあるボールとツルツルの平滑球を比べた場合、ディンプルのあるボールの方が揚力が2~5倍も大きくなり、空気抵抗は平滑球の5分の3以下になることが実証されています!つまり、ディンプルの進化が今日の大幅な飛距離アップに繋がっているといえますね。
ただし、むやみやたらとディンプルの数が多ければ飛ぶというわけではなく、面積や深さの方が微妙な影響力を持っています。形状にしても同じことがいえ、5角形、6角形、また2重ディンプルといったボールも、アマチュアレベルではそのスピン量や飛距離の違いを見抜くのは難しいとのことです。
初心者向きのボールとは
ビギナーがボールを選ぶときは、クラブ同様、自分のヘッドスピードに合ったものをチョイスするのが1番。最近のボールはスピン量(ボールの回転数)の違いで種類が分けられているものが多く、ヘッドスピードにマッチしたものを選ばないと、適正な弾道や飛距離が得られないことも!?ヘッドスピードは、ショップなどにある計測器で確認してみましょう。
ただし、初心者のうちはどうしてもトップ(クラブヘッドの歯の部分で打ってしまうこと)してボールを傷つけたり、OBなどでボールをなくしがちなので、あまり高価なボールは避けた方が無難です。はじめのうちはニューボールを買うより、ゴルフ5などの量販店で販売されているロストボールの中から、程度の良いものを選んで購入した方が経済的です。
ちなみにロストボールとは中古品のことで、ゴルフ場でプレーヤーが紛失したボールが回収され売りに出されているものです。新品同様のグレードが高いものでも新品の半額くらい、傷が少しあるものは格安で買えちゃいます!
ディスタンス・スピン・デュアル系とは

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ディスタンス系
飛距離重視のボールです。中心の層が軟らかく外側の層が硬めで、ボールの形がよく潰れることでスピンの量を抑えて飛ぶ構造になっています。飛距離が出るのは嬉しいけれど、グリーン上で止まりにくいという難点もアリ。
スピン系
スピン重視のボールです。中が硬く外が軟らかい構造で、スピンがよくかかるようになっています。グリーン上で止まりやすいという特徴があります。
デュアル系
ディスタンス系とスピン系の中間。飛んで止まるといわれています。クセのないボールですが、逆にいうとこれといって特徴のないボールとも…。ディスタンスとスピン系の良いとこどりをした使いやすいボールです。
カラーボールやオリジナルネーム入りも

出典元:アスキュー
カラーボールも選択肢のひとつ!好きな色でリラックスしてショットを打てたり、テンションアップすることも!?また、ほかのプレーヤーと見分けがつきやすいという利点もあります。ただし、ラフなどに入ると見えにくい色があるのでご注意を。
ゴルフショップやネットで、オリジナルネームやキャラクターを入れた自分だけのボールを作ることもできます。自分用だけでなく、父の日や会社の上司、友達へのプレゼントに活用するなんて人も。カラーやキャラクターがボールに入っていたとしても、性能は同じなので安心して使ってくださいね!
宮里藍ちゃんがボール選びのコツを伝授
ブリヂストンゴルフに『宮里藍の「ボール選びでゴルフが変わる」』という動画があります。藍ちゃんが、ボールの性能などを丁寧にわかりやすく解説!時間は6分ほどなので、通勤途中やちょっとした空き時間にオススメ。なるほどと納得の内容ですよ。
まとめ

出典元:sanuki-asobinin
初心者のうちは、池やOBに入れてなくしてしまうことも多いので、ボールはたくさん用意しておくと安心です。女性は飛距離が出にくいので、谷にボールが吸い込まれてしまうなんてこともしばしば…。男性の場合、大きく曲がる人は、1ラウンドで1ダース(12個)以上なくなることも!?
気になるボールのお値段は、1ダース2,000円くらい~7,000円くらいまで、かなり幅があります。また、購入単位は1スリーブ(3個入り)や、1ダース(12個入り)で販売されています。
ボールの基本を押さえたら、あとは自分のスタイルに合ったボールとの出会いを探すのみ!良きボールと一緒なら、スコアアップも狙えるかもしれません!